結成10周年記念演奏会
2013年12月01日(日)くすのきプラザ大アリーナ 開演13:30
私たち楽打家は、平成15年12月7日に結成致しました。「府中町の郷土芸能」である呉娑々宇太鼓3部曲構成「第1部 幕上げ太鼓、第2部 歓喜集い、第3部 祭り」の伝統を重んじ、後世に継承するとともに、ご声援、ご支援をいただきながら、演奏活動を行っています。
和太鼓演奏活動を通して、地域文化の向上と活性化に貢献し、楽打家のこどもたちが町内外の福祉施設訪問、学校PTC、スポーツ団体その他各種のイベントで演奏し、交流を深め、仲間意識、努力、忍耐を体得し、人間形成を養うものです。
おかげさまでこの度 結成10周年を迎えることが出来ました。これからも府中町を文化の町、躍動の町、活力の町、平和の町にと願いを込めて、楽打家は歩み続けて参ります。
安芸府中奏作太鼓
会長 田中 龍雄
【ゲスト】 詩吟・詩舞 賀堂流賀久清吟詠会 府中支部 / 高橋竹山流 津軽三味線師範 田岡 隸山
ビデオ撮影映像(ノーカット完全収録)
07_我が府中大地の歌
作詞 田中 龍雄/作曲 高石 ともや/構成 河井まき
聳え立ち連なる府中の山々 水分峡 清流 草摺りの滝 多家神社 藪椿 誰曽栗森よ 秋祭り 笛太鼓 神輿 稚児行列 田所明神社 国鷹屋敷 ゆかりも深き 古文書 この町に生きている わたしたちの暮らし わたしに関わりしひとたちの歴史
いくたびか春を迎え いくたびか夏を過ごし いくたびか秋を迎え いくたびか冬を過ごす この町の歴史は 途絶えはしない この町の未来を知得はしない けれどもわたしたちは ここに生まれた けれどもわたしたちは ここに育った あなたが歌う うたではない わたしが歌う うたでもない 我が山やまが わたしのうた 我が大地 わたしのうた
09_呉娑々宇太鼓第三部祭り
作曲 金井 寿雄/構成 河井 まき
府中町の無形文化財・伝統芸能として 昭和54年に作られた呉娑々宇太鼓三部作。楽打家はこの宝物を未来へ伝承していく大役を任されました。「第一部 幕上げ」は西 泰乃介氏により誕生。「第二部 歓喜集い」、「第三部 祭り」の2曲は、金井 寿雄氏によるものです。本日は「第三部 祭り」を演奏致します。
11_楽打家こだぬき囃子
作曲 八木 成桜
呉娑々宇山に住むかわいいこだぬきたちが、お祭りの日に人間に化けて山からおりてきました。…あらあら、おとなのたぬきたちも集まってきましたよ♪ みんな祭り囃子が大好きなんですね。さあ、うっかりしっぽを出さないように、楽しまなくっちゃあ!
13_ささらが姫物語
作曲 河井 まき
源平合戦に敗れた平家の落人の中に、美しい姫様がおりました。東へ東へと逃げるうちに仲間からはぐれ、安芸府中の呉娑々宇山までたどりつきました。ひとりぼっちではもはや生きる術もなし、と池に身を投げる寸前、ちょうど通り掛かった馬木村の里生(村長)に助けられたのです。池のほとりに小さな小屋を建ててもらい、ひっそりと暮らすようになって数ヶ月。源氏の軍隊も壇ノ浦から引き上げるとき、安芸の国を通ります。ある日、その笛の音に覚えがある源氏の武将に、ついに見つかってしまいました。姫様は逃げられぬと悟りました。「捕えられる前に、池で我が身を清めさせて下さい」と言い残し、その池に身を投げたのです。その後、村人たちは姫様が清盛の四男、平 知盛の姪で、ささらが姫という名前だと知りました。それ以来、姫様の死を嘆いた人々は、その池を「ささらが池」と呼ぶようになりました。
ーー府中町に伝わる、平家の姫様のお話をもとに、この曲を作りました。ささらが姫は、華やかな都を想いながら、どんな悲しい笛を吹いていたのでしょうか。
15_詩吟・詩舞
賀堂流賀久清吟詠会
府中支部
17_生命(いのち)の詩
作曲 今福 優/構成 河井 まき・吉浪 啓介
鬼太鼓座から独立し、石見を拠点に活躍されている今福 優氏の「生命の詩」。日本全国さまざまな形で演奏されています。楽打家も去る11月に、1区4町でこの曲を合同演奏したことをきっかけに、演目に取り入れることになりました。若い打ち手の熱い魂の詩、楽打家の生命の詩です。
19_行進
作曲 吉浪 啓介
さぁみなさん!小さな太鼓打ち軍団が、元気よく行進します!! しっかり応援してくださいね! そーれ!ちび楽さまのお通りだーい!
21_謎
作曲 山脇 浩司
ソロパートの打ち手によって、毎回全然違う曲になります。誰がどんなふうに演奏してくるか、その日にならないとわからないから、タイトルは「謎」。いつもは担ぎ桶太鼓のみで演奏しています。今回はさらに、宮太鼓の掛け合いを入れてみました。今日の「謎」は、まだ誰も聞いた事がない「謎」です。
23_楽打家 屋台囃子
埼玉県秩父地方伝統芸能 秩父屋台囃子より/構成 山脇 浩司
埼玉県秩父地方ではちょうど今の時期、12月1から3日に、秩父夜祭りが行われます。重さ20トンからなる屋台を若者が力の限り曳きまわし、屋台の上で太鼓、笛、鐘が祭りを盛り上げます。宮太鼓の重い響木と、転がるような締太鼓の玉入れのリズム、その音の対比が美しく楽しい曲です。日本三大曳山祭のひとつにも数えられており、6地区から御幣や提燈で飾られた、みごとな曳山が競い合います。
国指定重要無形民俗文化財に指定されているおなじみの曲を楽打家バージョンでお聞き下さい。
25_高橋竹山流
津軽三味線師範
田岡 隷山
27_鉄火締太鼓
作曲 吉浪 啓介
四丁掛締太鼓二台によるスピード感のある演目です。打ち手が互いに火花を散らして鉢を削る、迫力のある演奏をお楽しみ下さい。
29_山呼(さんこ)
作曲 北原 永(まつり工房)
ずんずんずん、山を登っていくと、突然雨が降ってきた! いやいやたいしたことないさ、と甘く見ていたら…わぁたいへんだ!雷が!!叩きつけてくる雨と耳を劈く雷の音!大自然の強さ、厳しさをダイナミックな掛け合いで表現しています。
31_楽打家 どんどこ囃子
作曲 吉浪 啓介/笛曲 河井 まき
ゆったり のどかに祭りのお囃子が通ります。豊年満作の秋祭りでしょうか。それとも、春の田植え唄でしょうか。あなたの故郷にあった そう、子供の頃に聞いた祭り囃子の太鼓と笛が聞こえてくる情景を思い出して下さい。まぶたの裏にうかんできますよ。
神社のおみくじ、提燈でかざられた町並みや金魚すくいの屋台。…そういえば髪の毛にわたあめがくっついて、たいへんなことになったよね。えーと、…あれは何歳のときだったっけ…
33_楽打家 三宅太鼓
三宅島木遣太鼓より/構成 安芸府中奏作太鼓 楽打家
火の山の島、三宅島。大自然にはぐくまれた木遣り太鼓。毎年7月、牛頭天王祭では、神輿を先導し、午前11時から夜8時まで休むことなく、この太鼓を打ち続けるそうです。
東京都無形民俗文化財指定
35_跳ねこおどり
宮城県桃生町郷土芸能 跳ね娘踊りより/構成 安芸府中奏作太鼓 楽打家
宮城県桃生町寺崎八幡神社に伝わる豊年踊りです。宝暦、天明、天保とたびたび飢饉にみまわれました。念願叶った大豊作の年に、喜んだ村人たちが神社に奉納したと伝えられています。田打ち、田植え、稲刈りの所作が身振りに盛り込まれ、豊年満作に歓喜した様子が表れています。
37_広島平和太鼓~和~positive harmony
構想 田中 龍雄/土井 裕文(太鼓本舗かぶら屋)
核兵器の廃絶と世界人類の恒久平和を願う楽打家。祈る平和から創る平和、育てる平和に和太鼓で関わり、世界の友と向き合う。小さな平和から大きな平和を願い、此処 被爆地広島より世界に 響け、届けと 今、広島平和太鼓を打ち鳴らす。
39_跳ねこおどり(アンコール)
宮城県桃生町郷土芸能 跳ね娘踊りより/構成 安芸府中奏作太鼓 楽打家